プチ探検家の花子です。
「山は、火山でできた山と隆起でできた山で大きく2つに分けられるんだぞ。山の生い立ちとかを山肌や崖碧から感じれるのも山歩きの楽しさだ」
ジイちゃんが、そう言ってたものだから、今回も噴火で出来た秘境の沼に出かけます。
今回は磐梯山にある銅沼の話。赤色と青緑色の不思議なコントラストの沼。
標高1120メートルの銅沼を目指すよ。
※この内容は2019年5月21日の記事をリライトしています。
銅沼の場所
裏磐梯スキー場登山口から50分ほど登った場所にあります。
神秘の銅沼
磐梯山頂までは何度か登ったことがあったんだけど…。裏磐梯コースは行ったことない。
なにやら『銅沼(あかぬま)』という神秘的な沼が裏磐梯山にあるらしい…という情報を知人が教えてくれました。
(´∀`*)ウフフ
ネットで画像検索したら…。
赤っぽい沼の画像もあるし、青深緑の水と赤い岩の沼の画像もあるし、いろんな雰囲気の画像がでてきたんです。
(;゚Д゚i|!) ナゼ?
これは、銅沼の水位のマジック。
銅沼は水位で表情がガラリと変わる幻想的な沼だったんです。
水位が低いとものすごく赤っぽく見えるし、水位が高ければ底の赤い石と水の色とのコントラストが絶妙だったり…。
NHKの『ブラタモリ』で銅沼が取り上げられたんだよ。写真愛好家やインスタグラマーの間で『銅沼へのガイドツアー』がひそかになっている人気らしいです。
銅沼(あかぬま)の名前の由来は、沼の底にある砂泥が酸化鉄を含んでいて、それが赤く見えるから。
私が訪れた5月18日は水位が結構ありましたので、赤青緑コントラスト系の写真です。
対岸の山、崩落の跡が荒々しい!。自然のパワーを感じます。
普段、会津若松から見ている磐梯山は、優雅で気品があってとても大好きなんですけど。
裏磐梯の山肌のような、こんな荒々しさを見せられると、もぅ…ギャップ萌えですよね。
(≧▽≦)ステキ💛
磐梯山 銅沼噴火して出来ました。鉄成分が強くHPが酸性。魚、すめません。水、澄んでます。この日は風が強くて、水鏡は撮影できませんでした。
今回の撮影用に自撮り棒を買ったけど、こんな絶景に熟女の被写体はいらないでしょ。結局、使いませんでした。
銅沼の撮影スポット
今回、銅沼に来た目的は撮影。そのため絶景撮影ポイントを探します。
『銅沼』の説明看板より、奥へ進みます。道はかなり細いです。
木が邪魔で、磐梯山がよく映りません。
やっぱり、銅沼の看板のところに戻って絶景ポイントを探すことになりました。
さっきの銅沼の水位の話に戻ります。
私が訪れた日は水位が高く、長靴でザボザボと沼に入って、撮影ポイントを探しました。
下の画像では、沼が枯渇して、水位が半分くらいになっています。沼の底が赤いので、火山湖らしい写真になるようです。
画像抜粋:学べる磐梯山パンフレットより
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/311521.pdf
多分、秋冬が水位が少なくて、初夏が水位が高いのだと思うけどね。
銅沼の表情が、季節や水位によって違います。Twitter#銅沼を見てみて!面白いよ。
↓↓
『銅沼』を撮影するなら長靴はあった方がいいかも。
銅沼ができた経緯
ざっくりと説明すると
今から130年前(1888年)の噴火で沼が出来たんだよ。約300余の湖沼が。
山体崩壊で急激な崖の山肌が出来たんだけど、昭和13年と昭和29年に火口壁が崩れ出して、今の形になったんだって。
昭和のころにできたからなのか…
裏磐梯の上層部には木が生えてません。下の写真からも岩雪崩の跡がはっきりわかります。
パンフレット『学べる磐梯山』の文面が好きなのでご紹介します。
登り始めて1時間くらいで銅沼に着いた。磐梯山が噴火した時の山崩れでできたこと、鉄分が含まれていて(沼が)こういう色になっていることを先生から聞いた。
少し温泉みたいな匂いがして、山の裂け目からは水蒸気が出ている。映画の世界みたいだ。
この山は、いつからここにあったんだろう。爆発したとき、一体どれくらの量の土が流れ出したんだろう。
地球がちょっとクシャミをしただけで、ぼくたちの暮らしは変わってしまう。
山のことを、ばくは今よりもう少し、知りたくなった。
引用:裏磐梯パンフレット『学べる磐梯山』
再訪:秋の銅沼も見てきた
3枚目の桧原湖見える写真の少し下まで車で行ったよ。
— 花子(登販 夜勤専属) (@a10hon51) 2020年5月7日
秋は、赤い無骨な肌を見せてくれました。
スキー場の上まで車でいくと
— 花子(登販 夜勤専属) (@a10hon51) 2020年5月6日
行き40分…帰り15分。
案外サラッと行けたよ。
とくに銅沼はスキー場の
ゲレンデの20分くらいだけ
勾配あっけど🤭あとはなだらか
春に一回行った時、こんな近いんだったら秋も行こうと思って。
若松からゴールドラインで45分で裏磐梯スキー場にいけるし。うん
山からもくもくと煙?蒸気が出てたよ。こんな磐梯山は今まではじめて見たから感動したなぁ。
銅沼に行く準備
裏磐梯パンフレットにいろいろ細かく書いてあるので、チェックした方がいいです。
マップ&パンフ
デジタルパンフレット。オススメは2つ。
①裏磐梯 https://www.urabandai-inf.com/wp-content/themes/lightning/images/template/pamphlet-genti.pdf
②登山マップ https://www.urabandai-inf.com/wp-content/themes/lightning/images/template/bandaisan_tozan_map.pdf
登山マップについては必ず確認してから出かけましょう。 『登山の心得』や『携帯電話の繋がりにくいポイント』が書いてあります。
服装&装備品
山に行くのにふさわしい格好をしましょう。
熊鈴は必須です。
画像引用:裏磐梯パンフレット
ルート、計画
夕方4時までに下山できる無理のない計画を立てましょう。今回のルート計画表を掲載します。ご参考にどうぞ。
裏磐梯スキー場登山口から銅沼への往復。
裏磐梯スキー場登山口の駐車場
会津若松市内からゴールドラインを通って1時間かからずに来ました。
レストハウス駐車場に停めてもいいけど、少しでも「行けるところまで行ってみよう」と、スキー場内の限界まで突き進みました。オフロードコースです。ドキドキでした。
会津市内は、この日27度。昼12時半。裏磐梯スキー場から登り始めます。
青空は見えるけど、風はかなりあります。ウィンドブレーカーなど風を遮る服は必ず準備しましょう。
傾斜30度はありそうな急斜面を登ります。
キツイ。(;´д`) 飛行機雲に癒される。
200メートルくらいを一気に登りきったら、絶景。
裏磐梯スキー場を登りきったら、桧原湖が見えた。この坂、めちゃくちゃキツイ。20分登っただけで、ふくらはぎパンパンだわ。そよ風が気持ちいい。(*´∇`*)
今は、この地点につきました。
リフト終点まで登ったら、あとはなだらかな道を進みます。
スキー場は木など日差しを遮るものが何もありません。日焼け止め厳重に塗ったのですが、次の日、顔がヒリヒリしました。日焼け対策重要です。
だけど、ツバの大きな帽子だと風があると飛ばされるし。どうしたものだろう。
分岐点です。銅沼は磐梯山頂と同じ方面です。
熊鈴を鳴らしながら登っていたら、前から人が。とりあえず一安心。
ぬかるみがあります。汚れてもいい靴を履いて行きましょう。
なだらかな道になって程なく、銅沼に着きました。
はぁぁぁぁ。
銅沼と裏磐梯山と…絶景です。
歩きにすとログ
裏磐梯スキー場登山口ルートは、急勾配のスキー場を登りきるのが大変。だけど、そこから先はなだらかなルートです。
タイムログ
(行き)
12:26裏磐梯スキー場 出発
12:42分岐点
01:08銅沼 到着
所要時間:約42分
歩数:2401歩
(帰り)
01:50銅沼 出発
14:05裏磐梯スキー場 到着
所要時間:約15分
歩数:2331歩
帰りは想定したより早く15分しかかからなかったので、ビックリしました。
記事内で紹介した必要物
・登山マップ
・熊鈴
・山にふさわしい格好
・ウィンドブレーカー
・日焼け対策
・汚れてもいい靴(長靴)
・無理のない計画表
…他に、
雨対策、寒さ対策、熱中症対策も準備必要。
遭難対策はコチラの記事をご覧ください。:登山初心者。遭難しないために心得ておくこと。 - 歩きにすと
道の駅 裏磐梯
ちょっと寄り道。せっかく裏磐梯まで来たのだから、道の駅にぜひ寄ってほしい。
私からのご提案。『道の駅裏磐梯』で手に入れてほしいものが2つあります。
①裏磐梯パンフレット
上記にデジタルパンプレットのリンクは貼りましたが…。ダメです。原本を手に入れてほしいです。
裏磐梯のパンフレットは、どれも他の地域のパンフレットと紙質が全く違います。
高級な紙を使ったパンフレットなのでお洒落感があります。『ことりっぷ』の雑誌のような…。
印刷関係の人、デザイン関係の人、リーフレットを作ったことのある人には、『裏磐梯パンフレット』の良さわかってもらえると思います。
これを無料で配布しているのか…っていうくらいテンション上がりますよ。
しかも内容充実、季節ごとの見どころ満載、ショップ紹介なども…裏磐梯のパンフレットは保存版にしてほしいです。
②しみもち
ばあちゃんへのお土産にこの「しみもち」を持っていったら大喜びしてもらえると思います。
激ウマ。(≧▽≦)
価格も天然の「しみもち」だから格安だと思います。はじめは硬いですけど、口に入れているとホロホロと崩れてきて、しょうゆの香りが広がります。
バリエーションいろいろあるのも嬉しい。どれも美味いです。こういう系統の菓子好きには、絶対食べてみてほしいです。
さいごに
銅沼を訪れて…
「磐梯山、いつかまた行ってみたい…。」そう思いながら、なかなか足を踏み入れることがなかったのですが…。
たまたま今回、裏磐梯から登るルートを初体験し、絶景を満喫することができました。
(*´▽`*)ありがたや。ありがたや。
銅沼は、大地のパワーを感じるとても神秘的な沼でした。是非、夏の避暑地として、磐梯山&銅沼にお出かけしてみてください。
噴火の痕跡をたどる
銅沼に訪れて感じたことはもう一つ。磐梯山噴火のすごさです。
じつは裏磐梯にある檜原湖も銅沼同様130年前の噴火でできた湖です。噴火により桧原村が水没。500人以上の犠牲者が出たそうです。
桧原湖AM11時。晴天。
— 花子(登販 夜勤専属) (@a10hon51) 2019年2月26日
やっと来ました。
念願のパワースポット。
春には桧原湖に沈んでしまい冬しか拝めない鳥居を撮影出来ました。#ふくつぶ #福島撮影隊 #会津若松 #会津カメラ部 #iPhone越しの私の世界#ftvみんなの天気#パワースポット #神社仏閣 pic.twitter.com/kRqw2hpeOq
噴火のすさまじさを感るスポットです。
鳥居脇の朽木は神社境内の参道跡。
磐梯山の噴石で、参道の木々はなぎ倒されたのに…この鳥居だけには噴石が当たることがなかったのですが…。桧原村と一緒に湖底に水没してしまったんです。
ここは磐梯山から約20km離れた地点。雪解けの時にだけ、桧原湖面から顔を出し、噴火の痕跡を見せてくれます。
桧原湖に沈んだ鳥居はコチラをご参照ください。大山祇神社の鳥居 – 裏磐梯観光協会
今後は、磐梯山噴火の痕跡をたどる旅…自然の脅威と驚異を見つける…そんな旅もしてみようかと思いました。
水系スピリチュアルブロガー花子(@a10hon51)でした。