登録販売者の花子です。
私が壮絶な嘔吐、下痢の体験をしたから、今日は食あたり、水あたり時の市販薬の話をします。
すぐに病院受診すべき嘔吐・下痢
嘔吐や下痢での夜間救急病院に行かなければならないのは、どんな症状の時でしょうか。
嘔吐
- 吐いたものに血が混じっている
- 強い腹痛・頭痛、まひ、しびれ、ふらつきなどがある
- 朦朧とする
下痢
- 高熱、激しい腹痛、嘔吐もある
- 激しい下痢がある
- 血便、下血がある
- 市販薬を3~4日服用しても改善が見られない場合
嘔吐、下痢で水分が取れない時は、病院受診をしましょう。
※O-157のような、細菌性の場合、毒素を発生し、脳や臓器に障害を来たし、重篤化することがあります。病院に行くことをおすすめします。
※ノロウイルスなど感染ウィルス性の場合、感染を広げないためにも早期発見が大切です。上記の症状があったら、早急に医療機関を受診しましょう。
ウィルス性、細菌性の下痢は、市販薬の管轄外です。医療機関で受診してもらいましょう。
食あたり・水あたりの時の市販薬
今回は食あたり、水あたりの市販薬です。
食あたり、水あたりの市販薬は、スメクタテスミンという薬があります。
「スメクタテスミン」に含まれる、天然ケイ酸アルミニウムは、腸内の有害物質を吸着して除去してくれます。
11歳から服用可能。
添付文書:スメクタテスミン
吸着しやすいように、かなり細かい粉になっています。服用の際にはむせないように注意が必要です。
こちらは、海外生活でスメクタテスミンが必需品と提唱するブログです。
ウイルスや細菌などによる下痢は無理やり止めてはいけません。この薬は有害物質を吸着するして排出してくれるので、海外出張の多い方にはおすすめの市販薬です。
市販薬が使える下痢は、症状が一時的なものに限ります。
食あたりなどでの嘔吐、下痢の対処
私の場合、家にOS-1ゼリータイプを常備しておいたのは凄く助かりました。
私の場合、 激しい嘔吐、水下痢でした。OS-1ゼリータイプで水分補給をできたのは、その後の回復に大きく影響したと思います。
水下痢の時は、がんぱって水分を取ろう摂取しても、そのままトイレに直通してしまいます。ゼリータイプのOS-1で、少量づつ小指第一関節程度の量を、補給するのがおススメです。
自論ですが、
①嘔吐、水下痢などの時は無理して食事をとろうをしないのもコツ。
②脱水にならないことが第一の優先です。
食あたりや、水あたりのように、体が拒絶反応を起こしている成分を出し切れば、症状は治まってきます。
OS-1が「おいしい」と感じているときは、体が水分を欲している証拠です。ゆっくり、少しずつ、体に水分を入れてあげましょう。
③けっして、下痢止め薬を飲まず、出し切るまで待ちましょう。
④水下痢の時は整腸剤は使用しない 。体調(特に腸)が絶不調のときに服用しても、体に負担をかけるだけです。水分を取る、水分を吸収できる体にすることが最優先です。
⑤かなり容体が治まってきて、味があるものが摂取できそうな気持になったら、ウィダーがおすすめ。胃や腸に負担がかからず、栄養補給できます。
体調が悪すぎるときは、OS-1ゼリータイプしか受け付けず、ウィダーは味が濃すぎてダメでした。
でも、容体が治まってきたら、ウィダーが「美味しい!!!」。そう感じるんです。
逆にOS-1がマズく感じるのだから、人間の味覚って不思議です。
⑥滋養強壮の入った『お粥』
今回は、これに助けられた感じです。
嘔吐してから体力消耗してしまい、ずっと寒気がしていたのですが…。
高麗人参、生姜が入ったこのおかゆを食べた後、体温が上がってきたのが自覚できました…。これでかなり、体調が回復しました。
かなり体調が悪い時、永谷園の和漢シリーズのおかゆはおススメです。胃にも腸にも優しくて、体温が上がって…。
味も濃すぎず、おかゆなのにクコの実の触感が楽しめます。
病後の滋養強壮におすすめの1品です。
(^_-)-☆
⑦おなか『のの字マッサージ』
過去記事:子どもも使える便秘薬。
こちらで紹介しました『のの字マッサージ』ですが、嘔吐した日から、ずっと、3日くらいやってました。すごくいいです。
嘔吐、下痢の時って、腸内にガスが溜まって、ゲップやオナラが出やすいんです。
そんなとき、このマッサージをするとおなかのガスをムリなく体外に出しやすくできます。おかげで膨満感のような症状はならなかったです。
下痢がひどい時には、触るとおなかに痛みのある部分が発見できます。そんなときには、優しく「のの字マッサージ」する事で、痛みも和らぎました。
バカにできないです。のの字マッサージ。
マッサージしていると痛みの部分が「さっきは痛みが左のおなか中腹だったのが、今度は下に、すこし下がってきた…。」とか、腸のどのあたりに溜っているのか触るとわかることが、体験出来て勉強になりました。
胃腸炎の時って「いつまで、この苦しみがづづくのか…」それが恐怖だとおもいます。
今回の私の場合は、 冒頭にも書きましたが、「体に合わないモノ(薬)」が体外に全部排出されてしまえば、嘔吐、下痢などの反応は治まる…。半日、長くて1日の我慢…。そう自覚があるだけで、心が救われた気がします。
まとめ
①病院受診が必要な下痢嘔吐なのかを判断する。(上記参照)
②水分を摂取。OS-1ゼリータイプがおすすめ
③ちょっとしたエネルギーチャージは、ウィダー。
④下痢嘔吐のときは、漢方粥が回復をたすけます。
最後に
下痢の勉強、便秘の勉強が…自分の体で実証実験できる経験は、そうそうありません。勉強しておいて、本当に良かったと実感しました。
しかし、もう体験したくないです。
でも、だいぶ体力が回復した花子でした。