「スッカン沢。行ってみませんか?」思いもよらない知人から、私たち姉妹に突然のお誘いを頂いた。
スッカン沢は聞くのも初めての場所だった。「お伴します。」そうLINEで返事したけど。
山行予定日の天気予報は雨。『小雨決行』それだけを決めて当日を迎えた。
朝、外は雨。約2時間かけて、スッカン沢の駐車場につくと、雨はやんで晴れ間が見えた。
自然の姿がそのままに残るスッカン沢は、近年、ハイキングの人気スポットになっているらしい。
2キロ程度で、初心者でも楽しめるコースである。このコースは、渓谷美を満喫しながら大小の美しい滝が見られる。
駐車場から出ると、すぐ「雄飛の滝線歩道」へと下る階段があらわれる。
車を降りると、はやくも沢の音がサラサラと聞こえてくる。駐車場には4台の車が止まっていた。
知人の腰のあたりから「カラン♩カラン♪」と音がする。熊鈴だ。やはりハイキングといえど、山行には熊鈴は必需品だ。
『雄飛の滝線歩道』に入るとすぐに、深い緑に包まれた世界と出会える。苔好きの私としてはたまらない光景だ。
木道が整備されているためだろうか。昨日まで、雨が降っていたわりに、滑らず歩きやすい。
歩き出して30分程度で「素簾の滝」に着いた。
幻想的で「もののけ姫」がいまにも登場しそうな滝らしい。頭上一面に糸のような細い滝が広がる。
素廉の滝の画像をお見せしたいのだが。iPhoneでは撮影できる滝ではない。危険すぎる。撮影をあきらめて、雄飛の滝を目指す。
昨日まで、雨。
沢の水量がすごい。豪快な流れが圧巻である。
美しい渓流美をみながら、歩いていくと時間も忘れてしまう。
雄飛の滝にようやくついた。滝全体の撮影が難しい。試行錯誤してなんとか撮影。
私たちが、歩き始めからもうすぐ2時間。
雄飛の滝の展望台付近で、スッカン橋方面から出口へ向かう、50代夫婦のハイカーとすれ違った。
「すみませ~ん。この先、まだ長いですか?」
「橋は、もうすぐ。その先は、落石があって行けないよ。」とご主人が大声で答えてくれてくれた。
下界なら人に話しかけるなんてないけど。こういう神秘てきな所だから、知らない人にも平気で話しかけれてしまう。不思議なものだ。
スッカン橋も渡り最終目的地のスッカン沢へ。
落石が橋の欄干をなぎ倒している。これを乗り越えると…。
見事なまでに、スッカンブルーの沢が私たちを出迎えてくれた。
朝の雨が嘘のように晴れている。光が差し込むスッカン沢は、あまりに美しくて心が震えた。
帰り道。これからスッカン沢へ向かうハイカー御一行様に声をかけられた。
「スッカン沢。どうでした?
綺麗でしたか?」
「すっごく。キレイですよ。
行ってらっしゃい。」
きっと彼らは、期待を胸にスッカン沢までの道のりを、ワクワクしながら、歩くことだろう。
スッカン沢。見どころいっぱいの渓流美が楽しめる絶景スポットである。
※初の紀行文を1000文字で書いてみました。(山と渓谷・山行ルポ風)
【補足:ハイキングの注意】
服装は、トレッキング用の服装がいいでしょう。長袖、長靴。両手が使えるようにリュックサックを背負って歩きましょう。
持ち物は、飲料水、雨具、熊避けの鈴は必要です。
往復3時間近くかかります。軽食は準備した方がいいかもしれません。
危険個所として、落石、絶壁、通行止めの箇所があります。危険個所には立ち入らないようにしましょう。
本日もご訪問ありがとうございます。
※この文は2018年9月26日ブログ記事を修正なしで掲載しました。
さいごに…
2019年からプチ探検家として水辺探しをしている花子です。
私が、水辺を探すようになったのは、この旅が原点といっても過言ではありません。
スッカン沢を見て…こんなに美しい沢があったんだ…と水辺探しの虜になり、今に至っています。
当時は就活メンタル系ブログで、紀行文はこれが初めて。タドタドしさが伝わります。
しかも当時は1000文字アタックしていたので、かなりあっさり目の文章ですよね。(笑)
※1000文字アタックとは1000~2000字で、自分の言いたいことを簡潔にまとめる練習。かつ、どれだけ短い時間で、早くブログを書きあげれるか毎日アタックしてブログを書いていく練習です。
2019年9月に再度、スッカン沢を散策してきました。
この記事の画像加工がひどすぎるから、ぜんぶ入れ替えるつもりでいましたが…。
原点ともいえるブログを見て、文もそうだし、写真加工もそうだし…。
人ってちょっとずつ成長するものだなぁ。と、思ったものですから。これは、これのまま手を付けずに掲載することにしました。
『初心忘るべからず』そんなことを思い出した今回の記事でした。
今回の水系スピリチュアルブロガー花子(@a10hon51)の話はここまで。