今日は、日々レジ現場で働いているレジ打ち職人の立場から、「レジでのお金の受け方、渡し方」の話です。
お金の出し方、渡し方には、その人の「人間性」があらわれるって話…知ってましたか?
お金が味方する、お金の受け渡しについて書いてみます。
お店の印象とレジでの金銭授受
レジ業務でのお金の受け渡し。
スムーズにできて当たり前の動作ですが、スマートな応対だと、心地よくなってもらえることもあります。逆に、不信感を抱かれることもある場面のです。
1人のお客様と接するのは短時間。
人のお金を触る(確認)
預かる(授受)
頂く(清算確定)
時間にすれば1分もかからない、短い時間。
このやり取りが、レジ業務で最も鍵となる場面です。
どんなに、レジでの言葉遣いに気を配っても…。お金のやり取りで、不信感を抱かれてしまっては、もったいないですよね。
参考過去記事:正しいレジ用語の使い方
いつも行くコンビニ、スーパー、ドラックストアで、イヤな店員さんがいるお店には、自然と足が遠のいてしまうモノ。
(;^ω^)ワカル。ワカル。
だからこそ
お金の数え方などの
お金の受け渡しがスマートな店員さんは…
「感じのいい店員さん。できる店員さん。
スタッフ教育が行き届いたお店」の印象を持ってもらえるでしょう。
レジ金銭授受の注意点
では、レジでのお金の受け渡しの注意点を見ていきましょう。
私は自動釣銭機レジしか働いたことがありません。そのため、自動釣銭機レジ向け記事内容になっています。
厳禁!片手でお金を受け取り
スーパーのレジで、
たまに目にする衝撃的瞬間。
それが片手でのお金の受け渡し。
これ絶対ダメです。けっこうレジ慣れてる人に多いようですけど…。
うちの近所のスーパーの店員さん。
片手でお金をグイッと取るように、受け取る人がいます。
「えっ~」
(;゚Д゚) かなり衝撃的でした。
お金を渡すお客様も、あまり気分が良くないはず。お客様によっては、クレームになりかねません。
この動作は要注意です。
片手での受け取りは厳禁です。ポイントカードなどもお金同様です。
お金は片手を添えるイメージで
「必ず両手でお金を受け取る」
でも、これ、絶対両手で…と意識すると、変な体勢になりかねません。
「片手を必ず添えるイメージ」です。
右手で受け取っても、左手を添えるイメージをしながら、お金を受け取るようにしましょう。そうすれば、失礼がないと思います。
「頂戴する」を体現しますので、不快に思われることも少ないようです。
あくまで「片手を添えるイメージ」で受け取った方、が自然な動きができる気がします。
右利きの人であれば、左手を添えるクセをお金を受け取る時には、つけましょう。
おつりをお返しする
一番大事なポイント…。実は、お金をお返しする時なのです。
お札を重ねたままで、お返ししないよう、心がけましょう。
どんなに忙しい時でも、お金を重ねたままでお返しするのは厳禁です。
わかる~ぅ。忙しいとき、自動釣銭機からでてきたら、お札を束のまま、お渡ししたい衝動に毎回、かられています。
(;´∀`)だって…忙しいし。
顔が印刷してある面が、お札の正面です。
お札をお返しするときは、お客様側がお札の正面になるようてお返ししましょう。
ほか、レシートのお渡しの仕方などは、各店のマニュアルに書かれています。確認しておくと良いと思います。
レシートやおつりをお渡しするときには、来店いただいた感謝の気持ちを込めて…。お客様へ笑顔とアイコンタクトを送りましょう。
金銭授受と袋詰めが終わったら
(*^▽^*)「ありがとうございました。」…と笑顔で声にしましょう。
事務的でなく感謝の気持ちを込めて声を出せば、お客様にも伝わりますから。 笑顔で挨拶。
お札の数え方
お札の数え方は、見よう見まねだけでは、うまく数えられないこともあります。
レジに立つ前に是非、自宅で練習をした方がいいです。
では、レジや銀行で見かけるけど、どうすればいいのでしょうか。動画を貼っておきます。これを参考にご覧ください。
数え方の手順
1.お札を、左手の中指と薬指の間に挟む
2.札束を上へ反らせて、右上のあたりを右手人差し指と親指で軽く挟む
3.右手の親指の腹で下に一枚ずつずらして数える
コツは「右の親指だけを動かして、他の指は固定させる」ことです。
お客様と一緒に、お釣りのお札を確認することが目的になります。
お釣りのお札は、2枚と少ない枚数であっても、数えてお渡しするのが、基本です。…なにせ、お客様との確認作業ですから…。
お金の数え方のポイント3つ。
1.お札と小銭は触って確認する
2.片手での横柄な受取や釣銭渡しをしない
3.お客様と一緒に釣銭の確認をする
小銭。「あれっ。ない。」
(;゜o゜)と思うと、たまに隠れているんです。お札の下に…。
だから、必ず指で触って確認しましょう。
これからレジの仕事に就く人へ
補足ですが…。
「これからレジの仕事についてみたい。」
「ドラックストアの登録販売者を目指したい方」は、入社したいお店を必ずチェックしましょう。
絶対、自動釣銭機のあるお店に転職しよう。
自動釣銭機と手動つり銭確認では
ミス発生率が格段に違います。
自動釣銭機が導入されていれば、つり銭の渡し忘れを減少&防止できます。
レジは田舎の時給で800円程度。
月8万円=5時間✖20日✖800円
月8万円の給与で、常に、つり銭ミスのリスクを負わされる精神的負担は、私には耐えられません。
(;゚Д゚i|!) 割りあわないよ。
しかも、今の時代。
いつまでも、手動で小銭をお返しする会社では、これからのIT時代に疎い会社かもしれません。想像するに収益も発展性も見込めそうにありませんよね。
自動化や電子マネーなど…
経済情報、流通情報に敏感に対応する会社の方が、おすすめです。
お客様も店員も、レジ現場から少しでもストレスフリーを心掛け、対策されている会社で働けるよう、お店の下見はとても大切です。
ちなみに大手ドラックストアーはこの辺りは、とても革新的ですよ。就職&転職には、おすすめです。
関連記事:レジの仕事は単純作業なの?
雑談-レジ恐怖体験
雑談です。よくある話ですが。
うちの店によく来店される…おじちゃまの癖。
必ず、舌で指をベロリンと舐めてから、お札を数えます。
レジの私はそれを横目に…。
「あっ。そのお札を私に渡すのね。」
Σ((((;゜Д゜))))ギョェッ
お札を頂くときは、おじちゃまの指の触れていなところを、掴むようにしています。
当たり前のように、いらっしゃいます。このような方。これ。潔癖症の方は、レジ業務の一番苦痛な部分みたいです。
恐怖のレジあるある話でした。
さいごに
今回、金銭授受の方法を自分の言葉でまとめてみたのですが…これが案外難しかったです。
ふだん自分も買い物していて、会計時の店員さんを見ているから、なんとなくわかったつもりでいました。
「私が働く店は、気分良くお買い物ができるお店になりたい。いや、しなくては。」
そう決意するドラックストア店員のドラストでした。
どうせお金をつかうなら、気分良く買える店で買いたいですものね。